【レガシー】《罠の橋》の有用性(追記あり)
2011年1月24日 レガシーのこと コメント (9)某レガシースレで話題になってた《罠の橋》
僕も結構強いと思ってるので、このカードの有用性について考察してみます。
■最初に
僕が初めて見たのは昨年末で、よっしーがCTGに《罠の橋》を入れてました。
(それ以前にもコントロールデッキに罠橋入れてたのを見た記憶がありますが・・・
Sneakが流行始めてから見たのはその時が初めて。)
かなり面白そうだったので、
今年になってから(=《適者生存》が禁止になってから)《罠の橋》入りCTGをかなり調整してました。
■《罠の橋》は何に対して強いのか
ぶっちゃけていうとSneak-Show対策です。
最初はSneak対策に《紅蓮破》《赤霊破》をガン積みしていたのですが、
これらのカードを増やしてもほとんど勝率は上がりませんでした。
メインに《呪文貫き》を採用している場合、REBは2~3枚程度で充分でしょう。
4枚目以降に関しては、勝率が上がるどころか、下手するとマイナスになる可能性もあります。
REBをガン積みするにあたっての問題点は二つあります。
一つ目の問題点。Sneakを相手にしたときのカウンター合戦では、
プレイするためのマナが足りなくて使い切れないことがよくあるということです。
本来、1マナという破格のコストの《呪文貫き》《紅蓮破》は、
《対抗呪文》《マナ漏出》といった標準的なカウンターを相手にしたときは無類の強さを発揮し、
カウンター合戦になったときに1マナという軽さが活かされます。
しかしSneakに入ってるカウンター呪文は《Force of Will》《目くらまし》といったピッチスペルであり、
さらに相手も追加で同じく《呪文貫き》《紅蓮破》を採用している訳で、
REBの1マナである有利がなくなります。
特に序盤の2~3ターン目に仕掛けられた場合、《渦まく知識》や《師範の占い独楽》で使うマナのことも考えると、ハンドにREBなどの1マナカウンターがたくさんあっても、そのターン中に1,2枚しか使えないことがほとんどです。うっかり《実物提示教育》が通ってしまうと、使い切れなかったカウンターが無駄牌になる可能性が高まります。これはカウンター呪文に共通する普遍的な問題ですが、一度場に出たカードには触れないのです(REBは例外的に青いパーマネントを破壊出来るんですけどね!マジでイカレテる・・・んだけどSneakには青いパーマネント入ってないんです、非常に残念ですが。。。)
二つ目の問題として、これがかなり重要なのですが、
《騙し討ち》《血染めの月》を打ち消せないということがあります。
両方のエンチャントとも、クロックの細いCTGだと通るだけでクリティカルです。
ハンドにREBはあっても、《騙し討ち》への直接の回答になっていないのが根本的に問題な訳です。
REBを4枚、5枚とたくさん入れると、ハンドに固まって引いた場合、
月や《騙し討ち》のぶっぱに対して対応ができず*1、
これが大量にREBを投入した場合に勝率が下がる原因となります。
もちろん無条件でSnTをカウンターできるので弱いカードではないのですが、
少なくとも勝ちに行けるカードではなく、展開によっては腐る可能性もあるカードです。
カウンター呪文というのは、やはり勝ちに行くためのカード(カウンターを使って通したいカード)と併用してこそ、真価を発揮すると思います。Sneakを相手にすると、カウンターや《真髄の針》などの対策呪文はガッツリ詰めるが、勝ちにいくためのカードが不足するという事態に陥りがちです。
Sneakに勝つため(Sneakに限らないですがw)には二つのアプローチがあって、
相手よりも早く展開して勝つこと、
もしくは相手が対処できないカード(シナジー)でコントロール、ハメゲーに持ち込むことが挙げられます。
CTGは構成上クロックがやたら少なく、
ビートプランはかなり運任せになります(都合良くタルモ連打できる!って人はビートプランがオススメ)
というわけで、安定した勝率を出そうと思うと、コントロールするプランしかありません。
そこで活躍するのが《罠の橋》で、この1枚のカードだけで、
「これが場に出ている限り負けることは絶対にない=神ジェイスで勝てる」
というわかりやすいプランを作ることができます。
Sneakに入っているバウンスは《残響する真実》《拭い捨て》が1,2枚程度(下手すると入ってないデッキまである!)で、
《罠の橋》さえ出せば高確率で相殺ロック、ジェイスゲーに持ち込むことができます。
「バウンスだけケアして《罠の橋》をプレイ」という明確なゲームプランができることが、
《罠の橋》を採用する最大のメリットと言えます。
このメリットは置物への対策が甘いほかのアグロデッキにも当てはまります。
特にチームアメリカとマーフォークは対策カードが限られている(《破滅的な行為》《クローサの掌握》《残響する真実》)上に、枚数もあまり割いてないことがほとんどなので、かなり有効です*2。
《罠の橋》を使う際に比較されるのは《謙虚》になりますが、
《罠の橋》の利点として土地を3枚並べればプレイできることが挙げられます。
チームアメリカ等のデッキが相手の時には、3枚でプレイできるのはかなり重要です。
また、Sneak相手に対してはほとんど効果に差異はないと言ってもよく、
本来の目的であるSneak対策に採用するなら《罠の橋》一択と言えます。
(《相殺》で積み込む3マナのカードを水増しできるのもグッド)
■《罠の橋》が弱い点
《クァーサルの群れ魔道士》《包囲攻撃の司令官》が入ってると、
《謙虚》なら・・・って感じですが。
他にも書くことないか考えてみましたが、
やはりSneak対策というのが第一目的なので、
それ以外のデッキに対してはあまり検討してないですw
PWとの相性はかなり良いカードですし、
生物がインフレするほど強くなるカードの一つだと思います。
*1《血染めの月》《騙し討ち》両方に対処できる《青霊破》はREBと同様の使い勝手の良さで、REBを4枚いれるくらいなら、REB3,BEB1などのように散らした方が良い。もちろんメインに《呪文貫き》をいれてSnTはケアしてる前提ですが。
(追記)*2マーフォークは《行き詰まり/Standstill》で強制ドローできるので注意が必要。
僕も結構強いと思ってるので、このカードの有用性について考察してみます。
■最初に
僕が初めて見たのは昨年末で、よっしーがCTGに《罠の橋》を入れてました。
(それ以前にもコントロールデッキに罠橋入れてたのを見た記憶がありますが・・・
Sneakが流行始めてから見たのはその時が初めて。)
かなり面白そうだったので、
今年になってから(=《適者生存》が禁止になってから)《罠の橋》入りCTGをかなり調整してました。
■《罠の橋》は何に対して強いのか
ぶっちゃけていうとSneak-Show対策です。
最初はSneak対策に《紅蓮破》《赤霊破》をガン積みしていたのですが、
これらのカードを増やしてもほとんど勝率は上がりませんでした。
メインに《呪文貫き》を採用している場合、REBは2~3枚程度で充分でしょう。
4枚目以降に関しては、勝率が上がるどころか、下手するとマイナスになる可能性もあります。
REBをガン積みするにあたっての問題点は二つあります。
一つ目の問題点。Sneakを相手にしたときのカウンター合戦では、
プレイするためのマナが足りなくて使い切れないことがよくあるということです。
本来、1マナという破格のコストの《呪文貫き》《紅蓮破》は、
《対抗呪文》《マナ漏出》といった標準的なカウンターを相手にしたときは無類の強さを発揮し、
カウンター合戦になったときに1マナという軽さが活かされます。
しかしSneakに入ってるカウンター呪文は《Force of Will》《目くらまし》といったピッチスペルであり、
さらに相手も追加で同じく《呪文貫き》《紅蓮破》を採用している訳で、
REBの1マナである有利がなくなります。
特に序盤の2~3ターン目に仕掛けられた場合、《渦まく知識》や《師範の占い独楽》で使うマナのことも考えると、ハンドにREBなどの1マナカウンターがたくさんあっても、そのターン中に1,2枚しか使えないことがほとんどです。うっかり《実物提示教育》が通ってしまうと、使い切れなかったカウンターが無駄牌になる可能性が高まります。これはカウンター呪文に共通する普遍的な問題ですが、一度場に出たカードには触れないのです(REBは例外的に青いパーマネントを破壊出来るんですけどね!マジでイカレテる・・・んだけどSneakには青いパーマネント入ってないんです、非常に残念ですが。。。)
二つ目の問題として、これがかなり重要なのですが、
《騙し討ち》《血染めの月》を打ち消せないということがあります。
両方のエンチャントとも、クロックの細いCTGだと通るだけでクリティカルです。
ハンドにREBはあっても、《騙し討ち》への直接の回答になっていないのが根本的に問題な訳です。
REBを4枚、5枚とたくさん入れると、ハンドに固まって引いた場合、
月や《騙し討ち》のぶっぱに対して対応ができず*1、
これが大量にREBを投入した場合に勝率が下がる原因となります。
もちろん無条件でSnTをカウンターできるので弱いカードではないのですが、
少なくとも勝ちに行けるカードではなく、展開によっては腐る可能性もあるカードです。
カウンター呪文というのは、やはり勝ちに行くためのカード(カウンターを使って通したいカード)と併用してこそ、真価を発揮すると思います。Sneakを相手にすると、カウンターや《真髄の針》などの対策呪文はガッツリ詰めるが、勝ちにいくためのカードが不足するという事態に陥りがちです。
Sneakに勝つため(Sneakに限らないですがw)には二つのアプローチがあって、
相手よりも早く展開して勝つこと、
もしくは相手が対処できないカード(シナジー)でコントロール、ハメゲーに持ち込むことが挙げられます。
CTGは構成上クロックがやたら少なく、
ビートプランはかなり運任せになります(都合良くタルモ連打できる!って人はビートプランがオススメ)
というわけで、安定した勝率を出そうと思うと、コントロールするプランしかありません。
そこで活躍するのが《罠の橋》で、この1枚のカードだけで、
「これが場に出ている限り負けることは絶対にない=神ジェイスで勝てる」
というわかりやすいプランを作ることができます。
Sneakに入っているバウンスは《残響する真実》《拭い捨て》が1,2枚程度(下手すると入ってないデッキまである!)で、
《罠の橋》さえ出せば高確率で相殺ロック、ジェイスゲーに持ち込むことができます。
「バウンスだけケアして《罠の橋》をプレイ」という明確なゲームプランができることが、
《罠の橋》を採用する最大のメリットと言えます。
このメリットは置物への対策が甘いほかのアグロデッキにも当てはまります。
特にチームアメリカとマーフォークは対策カードが限られている(《破滅的な行為》《クローサの掌握》《残響する真実》)上に、枚数もあまり割いてないことがほとんどなので、かなり有効です*2。
《罠の橋》を使う際に比較されるのは《謙虚》になりますが、
《罠の橋》の利点として土地を3枚並べればプレイできることが挙げられます。
チームアメリカ等のデッキが相手の時には、3枚でプレイできるのはかなり重要です。
また、Sneak相手に対してはほとんど効果に差異はないと言ってもよく、
本来の目的であるSneak対策に採用するなら《罠の橋》一択と言えます。
(《相殺》で積み込む3マナのカードを水増しできるのもグッド)
■《罠の橋》が弱い点
《クァーサルの群れ魔道士》《包囲攻撃の司令官》が入ってると、
《謙虚》なら・・・って感じですが。
他にも書くことないか考えてみましたが、
やはりSneak対策というのが第一目的なので、
それ以外のデッキに対してはあまり検討してないですw
PWとの相性はかなり良いカードですし、
生物がインフレするほど強くなるカードの一つだと思います。
*1《血染めの月》《騙し討ち》両方に対処できる《青霊破》はREBと同様の使い勝手の良さで、REBを4枚いれるくらいなら、REB3,BEB1などのように散らした方が良い。もちろんメインに《呪文貫き》をいれてSnTはケアしてる前提ですが。
(追記)*2マーフォークは《行き詰まり/Standstill》で強制ドローできるので注意が必要。
コメント
バーン相手に罠の橋着地された瞬間投了になりました。やっぱり強いですよね
ばれてると《拭い捨て》積まれたり、
《森滅ぼしの最長老》使われたり、
穴もいろいろありますが・・・
メタによっては充分強いカードだと思います!
チアメとマーフォークは構成上あまり置物対策積めないので、
罠橋は刺さりますね。
Sneak-Showに関して言えば、
普通にやってても勝てないので、
僕は《罠の橋》はかなり重要なカードだと思ってます。
仰る通りそのうちバウンス引かれるかもしれませんが、
それまでに相殺・ジェイスと並べられる可能性のほうが高いでしょうし。
参考にして、ここまで考えてくれたのはうれしいぜ!
《謙虚》と《ギデオン・ジュラ》も入れたいw
>VMさん
相手が橋置いたんですよね?w
《平和の番人》と違って手札の枚数を調整すればアタックも出来るのがいいですよね。
>猫山さん
Zooから出されるのは想定外すぎるww
でもエムラ対策としては面白そう!
>よっしー
CTG使うなら罠橋入れたいけど、
CTG使うっていう選択肢自体が間違ってるくさいのがなんとも・・・