レガシー選手権デッキ解説編
2010年7月6日 レガシーのこと コメント (3)日本レガシー選手権で使ったデッキの解説。
原型制作は馬術さん。
もはやZooと呼んで良いのか分からないデッキ。
GWタッチ赤というか、
Bantの弱い部分(=青いカード)を抜いてペス、稲妻、ナカティルを突っ込んだというか。
基本の動きは序盤を除去で耐えて、
装備品・PW・知恵でアドを稼いでまくるコントロールデッキです。
メタゲームは
Tier1.0 Bant(NH/Survival/CTG), Goblins, Zoo
Tier1.5 Dredge, Ux Control(LS, CAB-Jace, Thopter)
Tier2.0 Reanimator, Aggro Loam, ANT
このような感じで予想していました。
この予想ほほぼ当たっていましたが、
一つ間違っていたのはドレッジが思ってたほど(環境的な意味で)強くなく、
実際の会場でもあまり見かけなかったことです。
会場に着いてからドレッジでフリープレイをしたのですが、
NHに入ってるテラボアのトランプルが止まらずにキツイ。
前日までフェアリーで参加しようと思っていました。
ビートダウンメタなら苦花十手が最強という理論。
しかし直前調整会でYou Goさんやrainさんに現実を分からせていただき、
フェアリーは放棄。詳しくは過去ログ参照。
調整会に参加した甲斐がありましたw
結局、時間もないので調整用に組んでいた普通のNH、Zoo、発掘、ゴブリンを鞄に詰めて出発。
金曜夜、faさんが車を運転する中、馬術さんとデッキ相談。
Zooに強いZooがソリューションという結論になり、
それなら良いデッキがあると彼が提案してきたのが、
8ソープロのZoo
そのデッキの概要を聞いたとき、
直感的にこれは強い!と思った。
会場に着くまで二人で細部について話し合う。
脳内デッキ構築には定評のある二匹、議論も白熱。
会場に着いた時点では《ルーンの母》を1枚か2枚入れる予定でしたが、
手持ちに無かったのでやめました。
公式に載ってるデッキ名が「Mother Zoo」なのはその名残です。
会場で《光と影の剣》を貸してくれる人を捜し回る。
するとヤスさんらの一行に遭遇、Killyさんが貸してくださるとのこと!
Killyさん「優勝したらプレゼントします」
フラグ来たwww
そんな感じで完成したのが上記のデッキ。
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
最強のPW。
直接打点が入るのが強い。
火力の少ないこのデッキでは最後の駄目押しの役割。
ビートダウン相手にもコントロール相手にも活躍する。
こいつの問題点は、青くないからFoWで切れないことと、
死ななすぎて2枚目以降が無駄になりやすいこと。
それらを回避できるという意味ではジェイスのほうが偉いが、
FoW使わないならエリー優先。
3枚目のPWを入れるなら赤アジャニが強そう。
《貴族の教主/Noble Hierarch》
PWや装備品でマナを喰うので必要。
土地をたくさん入れるよりはマシ。
マナソースであるが、装備品をつけられ、賛美で少ないながらもクロックになる。
ダメージ源と考えると《密林の猿人》《ゴブリンの先達》のほうが100倍強い。
土地と同様に引きすぎると弱いので3枚に抑え、
代わりに《ルーンの母》を1枚入れる予定だった。
しかし教主はMana Denial戦術のデッキに対して非常に強く、
メタ的にそういったデッキが多かったので、
結果的には教主4枚で正解だったかも?
《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
馬術さん一押しの装備品。
基本除去がStPのレガシーでは鬼のように強い。
特に対コントロール戦で活躍。
ガドックにつけると無双www
KotRをすり抜けられるようになるのも地味に強かった。
《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
雀一押しの装備品。
ジェイスくじを買うと高確率で出てくる。
KotRにつけるとダメージレースではまず負けない。
十手が回復量4なのに対して、首輪はそれ以上回復できる。
渋面がマスト除去になる。
対ビートダウンでは出せば勝てると言っても過言じゃない強さ。
コントロール相手には紙なのでサイドアウト。
・・・ちなみにジェイスは一回も当たったことないです。
《森の知恵/Sylvan Library》
《バジリスクの首輪》との相性がいい。
ドローの少ないこのデッキでは、
息切れ防止策として必須。
2枚投入してもいいかもしれない。
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
最初にも書きましたが、
このデッキはコントロールとして動くことが多いので、
ライフ回復のデメリットがあまり苦にならないです。
LSのように、こちらがビートとして動く相手にはサイドアウトします。
《流刑への道/Path to Exile》
序盤に撃ちにくい除去。
NHや同型では相手のKotR、テラボアを確実に除去したいので、
サイドボードから8ソープロにします。
《稲妻/Lightning Bolt》
安心と信頼のライトニング。
ナカティルやラッキーを焼きつつ、
コンバットで使えて、駄目押しに使えて、小回りが効く。
NHとか相手には紙になりやすいので抜く。
《地平線の梢/Horizon Canopy》
マナフラッド回避策。
KotRでサーチしてくる。
《不毛の大地/Wasteland》
妨害。
3枚目が欲しかった。
この環境は4マナ目に到達されるとどんな極悪スペルが飛んで来るか分からない。
妨害手段がガドックしかないので、不毛による足止めは重要。
《Savannah》
1枚で良かったかも。
代わりに《Plateau》か《Taiga》が欲しかった。
マナベースの調整に関しては時間が足りず、不十分だった。
基本地形の山はおそらく不要。
《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
KotR使ってくるデッキに対してサイドイン。
KotRがにらみ合ってる状況では、相手もインしてる可能性が高いことに注意。
《紅蓮地獄/Pyroclasm》
ゴブリンとかエルフとか、横に展開するデッキがぶんまわった時のための対抗策。
あとベルチャーとかにワンチャン。
一回もサイドインしなかったから不要説アリ。
■不採用のカードについて
・《稲妻/Lightning Bolt》以外の火力
Tier1のデッキを見れば分かるとおり、明らかなビート環境。
タルモ、KotR、テラボアが氾濫している。
不確定な除去になりがちな火力は極力枚数を抑え、確定除去を積み増した。
かなり思い切った構成だが、それが功を奏したと思う。
・《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
テラボア、KotRが登場すると、十手もあまり役に立たない。
さらにマーフォークやゴブリンに対しても、上手く立ち回れると無力になりがち。
コントロール相手にはただの4点クロック。
真に十手が役に立つデッキは発掘だけだという結論に至る(自殺できる)。
盤面制圧力は《バジリスクの首輪》と五分五分だと思う。
最後に、デッキ提供してくれた馬術さん、ありがとうございました。
【生物】23
4《貴族の教主/Noble Hierarch》
4《野生のナカティル/Wild Nacatl》
3《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
【呪文】15
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2《流刑への道/Path to Exile》
2《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1《森の知恵/Sylvan Library》
1《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
1《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
【土地】22
1《森/Forest》
1《平地/Plains》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2《乾燥台地/Arid Mesa》
2《Taiga》
2《Savannah》
2《Plateau》
2《地平線の梢/Horizon Canopy》
2《不毛の大地/Wasteland》
サイドボード
3《紅蓮破/Pyroblast》
3《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
2《流刑への道/Path to Exile》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
原型制作は馬術さん。
もはやZooと呼んで良いのか分からないデッキ。
GWタッチ赤というか、
Bantの弱い部分(=青いカード)を抜いてペス、稲妻、ナカティルを突っ込んだというか。
基本の動きは序盤を除去で耐えて、
装備品・PW・知恵でアドを稼いでまくるコントロールデッキです。
メタゲームは
Tier1.0 Bant(NH/Survival/CTG), Goblins, Zoo
Tier1.5 Dredge, Ux Control(LS, CAB-Jace, Thopter)
Tier2.0 Reanimator, Aggro Loam, ANT
このような感じで予想していました。
この予想ほほぼ当たっていましたが、
一つ間違っていたのはドレッジが思ってたほど(環境的な意味で)強くなく、
実際の会場でもあまり見かけなかったことです。
会場に着いてからドレッジでフリープレイをしたのですが、
NHに入ってるテラボアのトランプルが止まらずにキツイ。
前日までフェアリーで参加しようと思っていました。
ビートダウンメタなら苦花十手が最強という理論。
しかし直前調整会でYou Goさんやrainさんに現実を分からせていただき、
フェアリーは放棄。詳しくは過去ログ参照。
調整会に参加した甲斐がありましたw
結局、時間もないので調整用に組んでいた普通のNH、Zoo、発掘、ゴブリンを鞄に詰めて出発。
金曜夜、faさんが車を運転する中、馬術さんとデッキ相談。
Zooに強いZooがソリューションという結論になり、
それなら良いデッキがあると彼が提案してきたのが、
8ソープロのZoo
そのデッキの概要を聞いたとき、
直感的にこれは強い!と思った。
会場に着くまで二人で細部について話し合う。
脳内デッキ構築には定評のある二匹、議論も白熱。
会場に着いた時点では《ルーンの母》を1枚か2枚入れる予定でしたが、
手持ちに無かったのでやめました。
公式に載ってるデッキ名が「Mother Zoo」なのはその名残です。
会場で《光と影の剣》を貸してくれる人を捜し回る。
するとヤスさんらの一行に遭遇、Killyさんが貸してくださるとのこと!
Killyさん「優勝したらプレゼントします」
フラグ来たwww
そんな感じで完成したのが上記のデッキ。
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
最強のPW。
直接打点が入るのが強い。
火力の少ないこのデッキでは最後の駄目押しの役割。
ビートダウン相手にもコントロール相手にも活躍する。
こいつの問題点は、青くないからFoWで切れないことと、
死ななすぎて2枚目以降が無駄になりやすいこと。
それらを回避できるという意味ではジェイスのほうが偉いが、
FoW使わないならエリー優先。
3枚目のPWを入れるなら赤アジャニが強そう。
《貴族の教主/Noble Hierarch》
PWや装備品でマナを喰うので必要。
土地をたくさん入れるよりはマシ。
マナソースであるが、装備品をつけられ、賛美で少ないながらもクロックになる。
ダメージ源と考えると《密林の猿人》《ゴブリンの先達》のほうが100倍強い。
土地と同様に引きすぎると弱いので3枚に抑え、
代わりに《ルーンの母》を1枚入れる予定だった。
しかし教主はMana Denial戦術のデッキに対して非常に強く、
メタ的にそういったデッキが多かったので、
結果的には教主4枚で正解だったかも?
《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》
馬術さん一押しの装備品。
基本除去がStPのレガシーでは鬼のように強い。
特に対コントロール戦で活躍。
ガドックにつけると無双www
KotRをすり抜けられるようになるのも地味に強かった。
《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
雀一押しの装備品。
ジェイスくじを買うと高確率で出てくる。
KotRにつけるとダメージレースではまず負けない。
十手が回復量4なのに対して、首輪はそれ以上回復できる。
渋面がマスト除去になる。
対ビートダウンでは出せば勝てると言っても過言じゃない強さ。
コントロール相手には紙なのでサイドアウト。
・・・ちなみにジェイスは一回も当たったことないです。
《森の知恵/Sylvan Library》
《バジリスクの首輪》との相性がいい。
ドローの少ないこのデッキでは、
息切れ防止策として必須。
2枚投入してもいいかもしれない。
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
最初にも書きましたが、
このデッキはコントロールとして動くことが多いので、
ライフ回復のデメリットがあまり苦にならないです。
LSのように、こちらがビートとして動く相手にはサイドアウトします。
《流刑への道/Path to Exile》
序盤に撃ちにくい除去。
NHや同型では相手のKotR、テラボアを確実に除去したいので、
サイドボードから8ソープロにします。
《稲妻/Lightning Bolt》
安心と信頼のライトニング。
ナカティルやラッキーを焼きつつ、
コンバットで使えて、駄目押しに使えて、小回りが効く。
NHとか相手には紙になりやすいので抜く。
《地平線の梢/Horizon Canopy》
マナフラッド回避策。
KotRでサーチしてくる。
《不毛の大地/Wasteland》
妨害。
3枚目が欲しかった。
この環境は4マナ目に到達されるとどんな極悪スペルが飛んで来るか分からない。
妨害手段がガドックしかないので、不毛による足止めは重要。
《Savannah》
1枚で良かったかも。
代わりに《Plateau》か《Taiga》が欲しかった。
マナベースの調整に関しては時間が足りず、不十分だった。
基本地形の山はおそらく不要。
《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
KotR使ってくるデッキに対してサイドイン。
KotRがにらみ合ってる状況では、相手もインしてる可能性が高いことに注意。
《紅蓮地獄/Pyroclasm》
ゴブリンとかエルフとか、横に展開するデッキがぶんまわった時のための対抗策。
あとベルチャーとかにワンチャン。
一回もサイドインしなかったから不要説アリ。
■不採用のカードについて
・《稲妻/Lightning Bolt》以外の火力
Tier1のデッキを見れば分かるとおり、明らかなビート環境。
タルモ、KotR、テラボアが氾濫している。
不確定な除去になりがちな火力は極力枚数を抑え、確定除去を積み増した。
かなり思い切った構成だが、それが功を奏したと思う。
・《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
テラボア、KotRが登場すると、十手もあまり役に立たない。
さらにマーフォークやゴブリンに対しても、上手く立ち回れると無力になりがち。
コントロール相手にはただの4点クロック。
真に十手が役に立つデッキは発掘だけだという結論に至る(自殺できる)。
盤面制圧力は《バジリスクの首輪》と五分五分だと思う。
最後に、デッキ提供してくれた馬術さん、ありがとうございました。
コメント
Savannah1枚減らして、TaigaとPlateauどっちがいいか考えたけど、教主を3枚にするならTaigaのほうが良いかも。生物展開するときに緑マナ欲しいから。ペスのこと考えたらPlateauだけど。
たしかに。。。
安定性のことを考えると《Taiga》のが良さそう。
しかしナカティルのことを考えると《Plateau》が一番欲しかったりもするから、悩ましい。
梢+プラトー、森+プラトーのパターンが結構ある。
実際試してみないとなんとも。
Zoo組むか(レガシー始めるか?)考え中です。
参考にさせていただきたいと思います!
リンクさせていただたきます。