レガシー環境でのFoFは打ち消したほうがいいのか
2009年9月8日 レガシーのこと コメント (13)先日CTGで大会に出たとき、BtBに当たって《嘘か真か/Fact or Fiction》(FoF)を使用された。
FoFがスタンダードで猛威をふるっていた頃の青同士の戦いでは、
これが通ると一方的にアドバンテージに差がついてしまうことから、
「FoFは無条件にカウンターすべき」
というのが定石だったと記憶してる。
この記憶がこびりついていたため、
その大会のときも即《Force of Will》してしまった。
(相手もFoW仕返してきたため、結局FoFは通ってしまったが・・・)
しかし、このプレイングは本当に正しかったのだろうか。
CTG・カナディアンスレッショルドなどのクロックパーミとBtBのマッチアップでは、
戦いの焦点は《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》にあるといって間違いない。
もちろん《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》や《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》といったリセットスペルも危険なのだが、
これらは一度しか起動できないので、
戦場にクリーチャーをあまり並べない、もみ消しでごまかす(ネビにもみ消しとかほんとうにごまかしだが)
などのプレイングで被害を最小限に抑えることができる。
しかし枷は一度でると場が膠着してしまい、ほぼ確実に詰みの状態になってしまう。
クロックパーミはクリーチャーの数を絞っているので、数でごり押しするなども難しい。
(赤スレショなら一応火力で焼くビジョンが残っているが。。。)
となると、枷をいかに場に出させないか、起動させないかが重要になってくる。
通常のCTGの場合、メインで枷に対応できるスペルは
《相殺/Counterbalance》
《Force of Will》
の計8枚のみである。
追加の対策を積むにしても、
せいぜい《三角エイの捕食者/Trygon Predator》や《真髄の針/Pithing Needle》を入れるくらいか。
カナディアンスレッショルドに至っては
《Force of Will》
のみ。
当然BtB側もFoWを入れているので、
カナスレとBtBの相性差は絶望的ということになる。
こう考えると、もともとクロックパーミとBtBではBtBのほうが圧倒的に有利だということが分かる。
しかしそれでも勝つために最善のプレイングを考えるなら、
枷を唯一カウンターできる呪文であるFoWは、
枷のために残しておくのが正解であるように思えてきた。
虎の子のFoWを相手のFoFに使ってしまったら、
後々出てくる枷にどうやっても対応できない。
そんなことになるくらいなら、FoFはスルーしたほうがまだ勝つ望みがあるだろう。
FoFは通してしまっても全部島だってこともありうるし、せいぜい有効牌は2,3枚なのだから。
もちろんFoFをカウンターするべきかどうかは状況によって違う。
序盤に上手くクロックを刻むことに成功して、
相手に有効牌を引かれなければ勝ちという状況なら、もちろんカウンターすべきであるし、
相手の手札が少ないとか、マナが詰まってそうとかいう状況も同様である。
実戦では「カウンターしない」という選択肢もあったはずなのに、
脊髄反射的にFoWを使ってしまったので今後はよく考えるようにしたい。
#枷以外にも《基本に帰れ/Back to Basics》もケアしないといけないけど、
#相殺なら3マナ域積み込んでおくだけで両方なんとかなるのが偉い
#結論はサイドボードのクローサの掌握は偉大!
FoFがスタンダードで猛威をふるっていた頃の青同士の戦いでは、
これが通ると一方的にアドバンテージに差がついてしまうことから、
「FoFは無条件にカウンターすべき」
というのが定石だったと記憶してる。
この記憶がこびりついていたため、
その大会のときも即《Force of Will》してしまった。
(相手もFoW仕返してきたため、結局FoFは通ってしまったが・・・)
しかし、このプレイングは本当に正しかったのだろうか。
CTG・カナディアンスレッショルドなどのクロックパーミとBtBのマッチアップでは、
戦いの焦点は《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》にあるといって間違いない。
もちろん《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》や《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》といったリセットスペルも危険なのだが、
これらは一度しか起動できないので、
戦場にクリーチャーをあまり並べない、もみ消しでごまかす(ネビにもみ消しとかほんとうにごまかしだが)
などのプレイングで被害を最小限に抑えることができる。
しかし枷は一度でると場が膠着してしまい、ほぼ確実に詰みの状態になってしまう。
クロックパーミはクリーチャーの数を絞っているので、数でごり押しするなども難しい。
(赤スレショなら一応火力で焼くビジョンが残っているが。。。)
となると、枷をいかに場に出させないか、起動させないかが重要になってくる。
通常のCTGの場合、メインで枷に対応できるスペルは
《相殺/Counterbalance》
《Force of Will》
の計8枚のみである。
追加の対策を積むにしても、
せいぜい《三角エイの捕食者/Trygon Predator》や《真髄の針/Pithing Needle》を入れるくらいか。
カナディアンスレッショルドに至っては
《Force of Will》
のみ。
当然BtB側もFoWを入れているので、
カナスレとBtBの相性差は絶望的ということになる。
こう考えると、もともとクロックパーミとBtBではBtBのほうが圧倒的に有利だということが分かる。
しかしそれでも勝つために最善のプレイングを考えるなら、
枷を唯一カウンターできる呪文であるFoWは、
枷のために残しておくのが正解であるように思えてきた。
虎の子のFoWを相手のFoFに使ってしまったら、
後々出てくる枷にどうやっても対応できない。
そんなことになるくらいなら、FoFはスルーしたほうがまだ勝つ望みがあるだろう。
FoFは通してしまっても全部島だってこともありうるし、せいぜい有効牌は2,3枚なのだから。
もちろんFoFをカウンターするべきかどうかは状況によって違う。
序盤に上手くクロックを刻むことに成功して、
相手に有効牌を引かれなければ勝ちという状況なら、もちろんカウンターすべきであるし、
相手の手札が少ないとか、マナが詰まってそうとかいう状況も同様である。
実戦では「カウンターしない」という選択肢もあったはずなのに、
脊髄反射的にFoWを使ってしまったので今後はよく考えるようにしたい。
#枷以外にも《基本に帰れ/Back to Basics》もケアしないといけないけど、
#相殺なら3マナ域積み込んでおくだけで両方なんとかなるのが偉い
#結論はサイドボードのクローサの掌握は偉大!
コメント
FoFで枷2枚めくれると萎えるよね
昔:変異種「マングースwww」
今:変異種「ごめんなさいwww」
FoF→FoFのチェインコンボも酷い。
よろしくです
こちらこそよろしくです
それは知らなかったです!
勉強になります。
当時「FoFは無条件にカウンターすべき」と思っていたのも仲間内の間だけだったかもしれません。
マジックは情報戦ですね。
BtB側からすると、カウンタされた方が厳しい事が多いです。
枷等はアカデミーの荒廃で回収出来る場合もあります。
FoFが通れば、キーカードを通す準備も同時に出来るケースも多いです。
FoFからドロースペルへの連打も期待できます。
状況次第ではありますが、悩んだらカウンタ位かと思っています。
以上、へっぽこBtB使いでした。
悪:分けられた山から都合の良いほうを手札に加えることができる。
良:墓地行きの分を含めて5枚分の情報が公開される。
結果:枷をグリップすれば良いと思います。
俺もエントリー作るわ。
「FoFはハンデスした方がいいのか」
いえ、それは違うと思います。カウンターしない結論に達していたのはほとんど南米勢だけで、世界選手権で対戦したプレイヤーは「何故ドロースペルを通すようなサイカトグに負けるか判らない」と言っていたそうですから。
前述のように確定カウンターが環境に少ないと、ドロースペルにカウンターを使ってくれた分だけ《サイカトグ》や《激動》の通る可能性が上がりますからね……。環境を知り尽くしてこその戦術、と当時感心しました。結果世界チャンピオンはスタンダードで9-0(決勝含)だったそうで。
デッキ構築もそうですが、つくづくマジックは情報戦ですね。
なるほどー、参考になります!
へっぽこだなんてとんでもない。
たしかにFoFが強いのは間違いない(ライブラリー5枚も掘れるのだから)ので、
できればカウンターしたいところではあります。
でも、限られた防御手段をドロー呪文に対して使ってもいいのか疑問に思って、
今回のエントリーを書いてみました。
使用される側からしても何がめくれるか分からず怖いので、
心理的に安易にカウンターしてしまいやすいというのもあると思います。
ほんとは仮想敵のBtBをプロキシで作って、
FoFをカウンターするプレイングとしないプレイングで何回か練習して統計を出せばすぐ分かることですが・・・。
レガシーは仮想敵が多すぎて、プレイングなど疑問に思ってもこんなふうについつい脳内試行だけで終わってしまうことが多いです。こうしてエントリーを書いて、いろいろな人から意見をもらえるだけでもすごくためになります
アカデミーは汚いカードだと思います。
爆薬とかほんと勘弁w
スレイバー回すのは僕も大好きですけどね!
あれは脳汁が出ます。
>馬術さん
グリップは仕事人だけど、
Zooとかにあたるとさぼるのがちょっとけしからんね・・・
サイクリングつけるとか分割カードとかにしてほしかった・・・
理想は青いカードが分割でついてて、
ドローできたりFoWのエサになったりすれば間違いなく最強だったw
>G.O.さん
やはりFoFは無条件にカウンターというのが当時の常識だったんですね。
常識を覆すような戦術を発見するなんて、たしかに南米勢はすごい!
昔のぎゃざを読み返していたら、いつのまにか深夜になってたorz
クロックパーってのは相手を後手後手にさせて、強いカードを手札に腐らせたまま相手を倒すデッキ。
だから消耗戦は想定していないし、仮に消耗戦になれば確実に負ける。
んでもってFOFってのはそれ自体は場に何の影響も与えないカードで、FOFによって手札に入ったカードもそれをプレイするまでは場に何の影響も与えない。
FOFを打った時点で手札に残っていたカードを含め、全てのカードを使い切って初めてアドバンテージ差が発生するカードだよね。
つまり、FOFってのはクロックパー側が想定した試合展開になれば4マナを丸々損するだけのカードだと言える訳だ。
だから貴重なカウンターはFOFなんかに使わず、クロックパー側の想定した試合展開を崩すようなカード(謙虚とかエルズペスとかラスゴとか)に対して使うべきだと思う。
まぁ打ち所が無くて腐り気味のデイズが残ってるなら、それを使うのも悪くない選択だと思うけど、少なくともFOWは絶対に切るべきじゃない。
アドバイスありがとうございます!
大変参考になります。
今まで思いこみでFoFはカウンターするもんだと思っていたので・・・
ネタ蒔きさんのように論理的に説明されると、
全くもってその通りだと納得できます。
「4マナを丸々損するだけのカードだと言える」
こういう考えには至らなかったので勉強になります。
クロックパーミって難しい・・・
ネタ蒔きさんの持論もすごいwさすがといわざるを得ない。